医療安全管理部のご案内
阪南中央病院では、「地域に根ざした納得・安心・連携の医療」をモットーに、安全で質の高い医療を地域住民の皆様に提供できるよう、日々努力を続けております。しかしながら、今日の医療は、医学・医療の進歩、医療システムの高度化に伴い、ともすれば安全が脅かされる状況にあり、安全を確保する取り組みの重要性とともに、その難しさをも痛感しているところです。
医療の安全確保は、医療者だけで成し得ることではなく、患者さまやそのご家族、地域住民の皆様と一緒になった安全推進活動により、その実現が図れるものと考えています。当院では医療安全推進活動の拠点として、「医療安全管理部」を設け、専従の医療安全管理者を配置しています。院内で発生するヒヤリ・ハット事例や医療事故事例を収集し、振り返り、再発防止策を立てるなどの日常活動のほかに、患者さまのご協力を得て、患者間違いが起こらないよう、ご自身でお名前を名乗っていただいたり、注射ラベルを一緒に見ていただいたりしています。また入院患者さまには診療録(カルテ)を開示して、医療内容や病状などについてのご理解を深めていただくような取り組みもおこなっています。
まだまだ至らない点が多々あろうかと思いますが、これからも皆様方のご協力を得て、実りある医療安全推進活動に取り組んで参りたいと思っています。忌憚のないご意見、ご批判、ご助言を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
医療安全管理部メンバー
森 久美子
(医療安全管理部長)
池田 実千代
(セーフティマネジャー部会長)
分部 洋子
(医療安全管理者/専従)
浅野 貴子
(医療機器安全管理責任者)
大橋 一朗
(医療安全管理者/兼務)
堀部 奈美
(医薬品安全管理責任者)
北田 淳子
(院内相談員)
今月の医療安全だより
このコーナーでは、毎月の医療安全推進活動の中から皆様へお伝えしたいメッセージを発信しています。
医療安全だより No.8(2010.07)
深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症予防の取組み
深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症は、欧米では三大循環疾患に数えられる非常に頻度の高い疾患であり、近年、わが国でも決して少なくないことが明らかにされています。特に、手術後や出産後、あるいは急性内科疾患での入院中などに多く発症し、時として不幸な転帰をとることから、その発症予防が非常に重要となっています。
当院では2000年より予防対策に取り組んできましたが、2004年に出された「肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症予防ガイドライン」に準拠する形でさらに充実をはかり、予防の意義を患者さまに説明し、予防策を実行しています。6月29日には、「肺血栓塞栓症の予防について」と題する院内研修会を持ち、改めて取組みの意義を確認し、見直しと強化を図ることになりました。今月の「医療安全だより」では、この取組みについて患者さまに一層のご理解をいただけるよう<Q&A>方式で報告させていただき、患者さまとともに積極的に予防活動に取り組んでまいりたいと思います。
当院では2000年より予防対策に取り組んできましたが、2004年に出された「肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症予防ガイドライン」に準拠する形でさらに充実をはかり、予防の意義を患者さまに説明し、予防策を実行しています。6月29日には、「肺血栓塞栓症の予防について」と題する院内研修会を持ち、改めて取組みの意義を確認し、見直しと強化を図ることになりました。今月の「医療安全だより」では、この取組みについて患者さまに一層のご理解をいただけるよう<Q&A>方式で報告させていただき、患者さまとともに積極的に予防活動に取り組んでまいりたいと思います。
Q.
肺血栓塞栓症ってどんな病気ですか?
A.
血栓(血の塊)が肺の血管に詰まり、呼吸困難やチアノーゼ、失神、ショック、意識障害、時には心肺停止を引き起こします。これが肺血栓塞栓症で、いったん発症すれば死亡にもつながる重篤な病気です。手術後や長期臥床(寝たきり)時に起こる肺血栓塞栓症のほとんどは足の太い静脈(深部静脈)にできた血栓が原因で、血流にのって心臓から肺に入り、肺動脈を塞いでしまいます。
Q.
なぜ手術後や寝たきりの時に発症するのですか?
A.
血栓は、下肢の血流が停滞して生じます。手術後のように一時的に動けない状態や、長期の寝たきりの状態では、下肢の機能が低下し、血流が悪くなり、血が固まりやすくなり、血栓ができるリスクが高まります。
Q.
どんな人が、どんな手術でなりやすいのでしょうか?
A.
これまでの調査研究で、①過去に血栓症にかかったことがある人、②長期間寝たきりの人、③血液が固まりやすい病気、がん、脳卒中などの既往歴のある人、④肥満の人、⑤高齢者、⑥妊娠している人、⑦経口避妊薬を飲んでいる人、⑧喫煙者など、また手術では①下肢の手術、②開腹手術などはリスクが高いと言われています。
Q.
予防のためにどんなことを行っていますか?
A.
まず、手術および患者さまの状態のリスク評価(最高・高・中・低リスクの4段階評価)を行います。その結果に基づき、決められた予防法に従った予防策を講じます。おもな予防策には、①器具による予防(弾性ストッキング・空気マッサージ器)、②抗凝固薬の投与、③術後の足関節運動、下肢マッサージ、下肢の挙上、④早期離床、積極的運動、などがあります。

