看護部理念
ナイチンゲール看護論をベースにおいた看護展開
回復過程を促進するように療養生活を整えます
消耗を最小にするような心のこもった看護を実践します
持てる力を引き出し高めるように努めます
ナイチンゲールは、その著書「病人の看護と健康を守る看護(1893)」の中で、次のような言葉を残しています。
『看護婦は自分の仕事に三重の関心を持たなければならない。ひとつはその症例に対する理性的な関心、そして病人に対する(もっと強い)心のこもった関心、もう一つは病人の世話と治療についての技術的(実践的)な関心である。』
阪南中央病院看護部では、開院以来、「患者中心の看護」「ベッドサイドケアを重視する看護」「高い人権意識に裏づけされた看護」を看護理念としてきましたが、ナイチンゲールのこの言葉は、まさに私たちが理念として掲げてきた事柄が的確に表現されています。
私たちが病気やけがをしたとき、身体の中では健康を阻害しているもの、或いは状態に対して、それをとり除こうとする力、闘おうとする力(自然治癒力、免疫力)が働きます。看護婦の役割(看護の目標)は、その力が十二分に発揮できるように病人の療養生活を整えることに尽きます。これは、看護者が一方的に看護を提供しているということではなく、療養生活を整えることを通して病人が持っている力を引き出すお手伝いをしているということです。例えば、自分で動くことの出来ない方に褥瘡が発生したとき、看護者は体位変換(除圧)をする、褥瘡周囲の健康な皮膚を清潔にする、栄養を考えるなどします。それが健康な細胞が生まれてくるお手伝いをすることになるからです。あえてお手伝いと表現しているのは、一番がんばっているのは病人の身体であることを、看護者は絶対に忘れてはならないからです。
病気やけがを治そうとがんばっているとき、病人はそれだけで多くのエネルギーを使っています。私たち看護者の配慮のない態度や言葉づかい、回復を阻害するような病人の世話(看護技術)の仕方は、病人により多くのエネルギーを要求することになり、かえって害を与えてしまうことになりかねません。
「私が病気になったら」、「家族が入院したら」、という当たり前の感覚を忘れることなく、第一級の看護を提供すること、これが私たちの目標です。
看護部長 石川恵子