○●阪南中央病院メールマガジン 第18号●○
2009年2月25日発行


◇目次◇
1.はじめに
2.先輩看護師の声
3.人事課からひとこと
4.編集後記


1. はじめに

SMAPのコンサートは途中退席し、初めて行った北海道旅行では「早く帰りたいよー」と叫んだ私。
多くの人が非日常の空間や出会いに、感動や心地よさを求め、お金を使って出掛ける行為に私は全く向いてない。
この年でやっとその事がハッキリわかった。
日常の仕事や家庭で起こる様々な出来事や出会う人々。時にはめんどくさい事柄の中に、「あれ、こんな事があるんだ」「この人、こんな面があるんだ」「ここにこんな裏道があるんだ、知らなかった」などなど。
新鮮な発見や小さな感動があって、そんな日常に満足しているのかもしれない。
こんな話、ある同僚看護師にしたら、「あなたねえ、わざわざ北海道に行って何も感じなかったの?」「いやいや、雪は珍しかったし、雪祭りの雪像も見たし、旭山動物園にも行ったし、生キャラメル買うのに一時間も並んだし・・・」
「で、何も良くなかったんでしょ?」
「いやいや、バスガイドのおばさん、プロやなぁって感心したし、NHKの森田美由紀アナウンサーが北海道に転勤になってたのも分かったし・・・」
「ふーん。それだけ・・・?わたし、日常も、非日常も感動するけどなあ」
「・・・両方かぁ・・・羨ましい・・・」

さて今号は、ある中堅ナースの入院体験の記事と、いつもの招木猫子さん、そして編集後記です。
それぞれ力が入っており長文になっていますが、最後の最後まで読んでくださいね。


2. 先輩看護師の声 (西3階病棟 Y・A)

私は、西3階の整形・眼科病棟に勤務し5年目になります。
今まで様々な骨折の患者様を看てきました。
私自身、骨折には無縁で、まさか自分が骨折で入院、手術を経験するなんて思ってもいませんでした。

ところが、悲劇は突然起こりました。
人生初めての入院が、自分の勤務している病棟であり、いつも一緒に働いているスタッフのお世話になることとなり、骨折した患者様の気持ちをリアルに知る機会となった経験をお話ししたいと思います。

2009年1月20日のことでした。
15cmくらいの段からすべり、左足をくじいてしまいました。
その瞬間ゴリッといったのを覚えています。
少しの間痛みはあったのですが、すぐに治まったので勝手に捻挫と思い普通に過ごしていました。

しかし、少しずつ腫れがひどくなり、内出血してきたので、これは…骨折じゃないか?と思い、当院の整形外科を受診し、レントゲンをとった結果、左足関節外果骨折と診断され、「もしかすると手術の必要がある」と言われましたが、とりあえずその時は、ギプスを巻いてもらい帰りました。

もちろんギプスも松葉杖も初体験で、家に帰るのも苦労し何度もこけそうになりました。
22日再受診、レントゲンをとると骨折部が広がっており手術を要すると言われ、すぐに入院となり、23日の手術が決定しました。
正直自分の働いている病棟に入院するのは、もちろん恥ずかしいという気持ちと、
仕事を休んで迷惑をかけている上に、お世話にならないといけない という気持ちがいっぱいで申し訳ないと思いましたが、病棟のスタッフは、皆笑顔で迎えてくれ「大丈夫?」とか「病棟のことは、気にしないで」など優しい言葉をかけてくれ、他の病院に入院しなくて良かったと思いました。
入院した日の夕方、手術室の看護師が訪問してくれました。
私は今まで看護師の立場で、手術を受ける患者様の所に前日、手術室の看護師が訪問し、色々お話をされているのは知っていましたが、内容までは知りませんでした。
今回は、自分自身が患者で、手術を自分が受けるとなれば麻酔の事や、尿管の事など気になることもあり、この訪問で知りたいことを教えてもらう事で手術を受ける自分のイメージが描け、不安の軽減になったと実感しました。
前日の手術室看護師の訪問は続けて欲しいと思います。
手術の当日朝6時から点滴が始まり、もちろん絶飲食です。
9時15分からの手術だったので8時30分ごろから手術着に着替え、準備は着々と進み、人生初のストレッチャーに乗り、帽子をかぶり、ストレッチャーの安全ベルトを着け、スタッフ、家族、同室者に「頑張ってね」「行ってらっしゃい」と声をかけてもらい出発しました。
いよいよ手術です。
いつも患者様を送り出している手術室と、自分がストレッチャーに乗り、送り出される手術室は、全く違う所のように感じドキドキしましたが、手術室の看護師のきめ細かい声かけでドキドキもおさまり、いざ手術場です。
第一印象で「寒い」と感じたのと、 天井には大きなライトがあり、寝ながら見上げたので少し圧倒されました。
一番気になっていた麻酔も殆ど痛くなく、尿管もスムーズに入れてもらい、羞恥心への配慮も十分にして頂き、殆ど苦痛も感じず、手術は無事に終わりました。
医師に「終わったよ」と声をかけてもらったような記憶のみで後は、正直あまり覚えていません。

気がつけば、部屋に戻っていました。ぼーっとしている中、バイタル測定を何度も来てくれ「痛み大丈夫?」「気分は悪くない?」「寒くない?」「足の感覚戻ってきた?」などの声かけや、何度も点滴を見に来てくれたり「横向こうか」とクッションを持ってきてくれたり色々な配慮が嬉しく、安心することが出来ました。
夜に痛みが強くなれば早めに痛み止めを持ってきてくれ、夜中は眠れる事ができ、次の日からは、車椅子に座り大体自分で動くことができ、日中は車椅子で過ごし、自分にも余裕ができ、同僚看護師の声がよく聞こえてきました。

看護師一人一人の個性で、患者様への説明は詳しくわかりやすくし、例えば、リハビリの前には必ず「トイレは大丈夫?」と声をかける。
眼科の患者様には、「後で目薬を一緒にしましょうね。先に頭を洗いましょう」など詳しい説明があったり、当たり前だけど、部屋に入るときは、「失礼します」など声をかけたり、患者の方から何も言わなくてもベッドサイドを整えてくれる看護師。
いつも当たり前のように言っている声かけや、ケアの1つ1つが患者様にはすごく必要である事、患者様の立場になって関わる事の大切さをすごく実感し、いつも一緒に働いているスタッフ達の優しさを感じ、感謝の気持ちで一杯になりました。

最後に、入院患者様1人に対して多数の職種が関わっている事。
医師、看護師以外にも清拭や洗髪のお手伝いの補助者さん、薬の説明に薬剤師さん、お掃除の方、毎食お茶を入れにきてくれる助手さん、リハビリの先生、検査技師さん、皆様ありがとうございました。以上、私の闘病・・・記でした。


3. 人事課からひとこと ~北野天満宮の梅を見ながら、日向ぼっこ~ (by招来猫子)

学生のみなさん、お疲れさまでした。
准看護師(大阪府)さんは14日、助産師さんは19日、看護師さんは22日がそれぞれ試験日でしたね。
今はどんな心境ですか?「これで勉強から解放された!遊びまくるぞぉ!!」それとも「はぁ~、ゆっくり温泉にでも行きたいわぁ」ってカンジ?
いずれにせよ、あとは発表の日を待つのみですね。

このメルマガを見ているみなさんのもとに『合格』の吉報が届くように、試験結果発表の日まで毎日欠かさずに、お祈りし続けます。
"招き猫"ですから。

ところで、試験が終ってから就職活動をする学生さんもいるとか。
もし、お友達やお知り合いにそんな方がおられたら どうぞご紹介くださいね。

あなたからの連絡を、電話の前でずーっと待っています。


4. 編集後記

一昨日、昨日と日本の2作品がアカデミー賞を受賞したニュースで持ちきりでした。
世間では「おくりびと」の注目度の方が高いのですが、私は「つみきのいえ」の加藤久仁生監督のスピーチに一番注目しました。
「サンキュー○○」「サンキュー○○」を連発し、「サンキュー マイ カンパニー“ロボット”」(彼の会社は「ロボット」という名前なのです)と言ったあと、急に日本語で「ドウモ アリガトウ ミスター ロボット」とやったのです。
会場から笑いが起こりました。
これは80年代にアメリカで流行した日本語混じりのポップスの歌詞そのものだったからです。
ちなみに私は家で見ていて思わず笑いましたが、家族は何がおかしいの?という感じでした。
ある世代にしか通じない笑いなのですね。加藤監督、注目です。


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