診療案内

Medical guidance

写真で見る2009年小児科の貴重な症例

小児科医 ( 副院長 ) : 中田成慶

2009年は、3年ごとの流行パターンで流行が予想された、エンテロウイルス71による手足口病(向中枢神経性)の流行は見られず、新型インフルエンザパンデミックが最大の出来事となりました。今年、登録医の先生方から、ご紹介いただいた症例の中から、「写真でみる貴重な症例」をまとめました。
この1年間のご紹介を感謝したします。新しい年も、地域の2次医療機関として、更に信頼される小児科になるよう勤めていきます。よろしくお願い致します。

(症例1) 食道異物 2才11ヶ月 女 軽い発達の遅れあり。

7月13日15時ごろ、おもちゃのコイン(金属)を飲み込んで、苦しがり嘔吐。救急車で、当科へ搬送される。
来院時、呼吸困難なし、しかし、やや元気なし。嘔気あり。
レントゲン検査:食道の第1狭窄部に直径24mmのコインあり。
麻酔科ドクターによる全身麻酔下、外科のドクターによる内視鏡的異物摘出で、翌日退院。

(症例2) ランゲルハンス細胞組織球症 1才3ヶ月 男

9月26日:
発熱
9月29日:
熱が続き、顔面蒼白気味で、御紹介いただき、入院。

府立母子センター血液腫瘍科に受け入れていただく。
ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)の診断で、JLG-02プロトコールに従い、InductionAを開始、
その後、MaitenanceAで維持療法に移り、外来にて継続治療中。

(症例3) 急性心外膜炎 1才3ヶ月 男

5月20日:
20日から、熱。
5月22日:
嘔吐、下痢もあり、熱続く。
5月24日:
羽曳野市立休日急病診療所受診。SaPO2:96%であるが、陥没呼吸あり、本院に紹介された。
レントゲン検査で心肺比83%、超音波検査で心外膜炎の診断。
国立循環器病センターに受け入れていただき、搬送

心外膜炎に合併した心タンポナーデの診断のもと、緊急心嚢ドレナージ術施行。その後、留置して排液。
6月12日 心嚢水は約1mm程度まで減少。再増加なく全身状態良好で、元気良いため退院。
アデノ(CF)32倍、コクサッキーA4(NT)4096倍、コクサッキーB5(NT)128倍で、これらのウイルス感染によるものと考えられた。

(症例4) スティーブンスジョンソン症候群 8歳5ヶ月 男

11月16日:
11月17日:
医院受診、インフルエンザ検査(-)、ミノマイシン点滴、フロモックス
ダーゼンの処方
11月18日:
高熱に顔、躯幹に発疹が加わる。インフルエンザ(-)溶連菌(-)。
ご紹介いただく。来院時、頬、頚部→前胸部に不整形、融合性の発疹
CRP 0.4 AST 37 ALT 16 LDH 388 CPK 116
11月19日:
水疱化と口腔内粘膜のビラン・潰瘍化が進行、SJSの診断で、メチルプレドニゾロン・パルス療法開始。
11月20日:
粘膜症状更に悪化し、近畿大学小児科に受け入れていただき転院。
12月25日:
プレドニン漸減内服継続で、退院、通院治療となる。